【d!】心まで、透明化してよ (ページ36)

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36話ページ36

「…ロボロ様が知ってると思いますよ。」
「お粥ありがとうございます。1人で食べれるので、もう大丈rp「片腕で？」

rp「俺が食わせますよ」

「いや、結構rp「言うこと聞きましょうね」
「…強引なのは、嫌われるよ」

rp「大丈夫です。

嫌われても構いませんから」

「……」

胸の奥底に閉まってた何かを
針で刺される。チクチクと、

破裂させようと言わんばかりに。

やめて

rp「…」

Aさんは、少食だった
お粥も半分も…というか3口くらいで
気持ち悪そうな顔でダウン

ペ神さんが、無理して食わせるなって
言ってたからやめとこう

rp「明日残りを食べましょうか」
「…いい、全部食べるから、」
rp「いや、その顔…」
rp「…だから、毒入りも無理やり食ってたんすね」

その強迫観念が貴方に毒を摂取させてたんや

無理なもんは、無理なのに

rp「いいです。もう寝てください」
rp「おやすみなさい」

「いい、の、に…」

「…」

やめて。

元の関係に戻ろうとしないで
私を嫌ったままでいてよ

守れないじゃないか

───
夜中

sn「…」

Aは、お粥もほとんど食わず
眠った。熟睡した手は握られただけでは
起きやしない

寝ると、無防備になるのは
変わってないんやな

sn「ふふ、…」
sn「…ごめんな」
sn「…君が、《あんなこと》を言ったのはきっと
俺らを守るためだったんや」
sn「それなのに、気づけなくて…傷つけてきてすまんかった」
sn「…こんなことすら、君がこうならないと気づけんかった」

sn「…A」

sn「……生きてて、くれてありがとう」

細い彼女。ちるより見てやるべきやった
無能なんて、存在しなかった

sn「…ｯ…」

軍医は、患者の前では
弱音を吐露できない

───
数日後

食堂にて

ちる「…」

無能が隣に座らなくなって暫くが過ぎた
回復されると厄介だし、今のうちに始末
するべきかな

ちるは、Aの席をじっと見つめたあと
目を細め視線をただした。いつもの明るい
彼女として演じているのを、誰も気づかなかったのだろうか？

gr「…」

os「……」