【d!】心まで、透明化してよ (ページ7)

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7話ページ7

トントンの部屋

tn「任務。18時には戻れ」

「畏まりました」

tn「相手のチーノが可哀想。精々足引っ張るな」

tn「さっさと出ていってや。無能が」

「……失礼します」

─
廊下

「…」

任務は、《原則》2人で行う
逃亡防止と成功率を上げるために、だ

今日の相手はチーノ様らしい
本人も私も望んでないペアに
黒い悪魔が笑っていそうだな

部屋に戻れば、パターン化された
任務服に着替え直し時間まで侵入する
建物の構造を読み漁りながら準備

チーノ様は、車酔い酷いし
袋とタオルもっていこ。あと血が酷いから
ウエットティッシュも

──

監視室

rbr「ほんま気味悪い女」

無能はリュックの中に
ボロボロになった何かを入れ出していた
心がない俺でもチーノが可哀想やと思う

あんなことした無能が
任務先でひっそりと死んでたらいいな

なんて呟いてまた監視に戻る
《最近はちるが手伝ってくれるから楽やな》

─

車にて

「…」

ci「…」

A。この無能の運転に身を任せて
任務に向かう途中や。静かな空間が
余計に気持ち悪い。なんでこんな奴と
いかなあかんねん。

ci「…無能はさっさと死ねばええのに」
「…そうですね」

ci「あんた、自分がどんだけ迷惑かけてるか知ってます？」
ci「あんたがいると場の空気悪なるんですよ」
ci「ちるがいるからもう女はいらん」
ci「さっさと死んでしまえばええのに」

「…そうですね」

初期よりは慣れたが、心が
潰れる感覚は終わらない。彼らの
憎悪はいつも頭が狂いそうになる

けど、ダメだ

私は、無能に「なった」のだから

ci「トントンが《仕事量が少ない》ってキレたで。繁忙期なのに何サボってんねん」
「…そうですね」

ci「…そうですね星人やん。星に帰れよ」
「…そうですね」

私を、こんな私を、楽にしてくれる星が
あるのなら是非この車で行きたいよ

───
メモ

重要・任務は2人で行う