あの爆弾魔に終止符を。【d！】 (ページ18)

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瓦礫18 ページ18

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背後に立っていたエーミールに思わず眉を顰めてしまう。こんな急に後ろを取られて、声をかけられたら驚いてしまうのも仕方ないだろう。

em「Aさんはいい加減グルッペンさんと仲直りしたらいいと思いますけどね…ウン」

『失礼ですね、わざわざ仲直りするほどの喧嘩もしてないですよ』

em「まぁ、本人間の喧嘩に口を出すほど野暮でもないですけど、仕事に支障が出ないようにだけお願いしますよ？」

『大丈夫ですよ、私もそこの線引きくらいはしっかりしてますから』

にこやかに笑って見せると、どこか納得のいかない表情でため息を溢すエーミール。
私とグルッペンの前世からの喧嘩なんて、彼らは内容も知り得ないだろう。ほんの一部の人間に相談はしたものの、相談相手も野暮ではないから広めるようなことはしないはず。

というか、彼の性格上そこまで人の悩みに興味がないだろうから、私がそこまで心配するような必要もないのだが。

em「そういえばこの後天ぷら食べに行くんやけど、Aさんも来ますか？」

『お昼もう食べちゃったので、遠慮しておきます』

他愛無い会話をしていると、エーミールを迎えに来たであろうゾムが顔を覗かせている。興味深そうに私たちを眺めているゾムに、思わず動きが止まる。

こちらを眺めているのがゾムだけだと思っていたが、その背後にはショッピやチーノ、鬱先生まで立っている。

『みなさんお揃いで…どうも』

zm「エミさんAとなら普通に話せるんやな」

ut「流石にAちゃん相手やったら普通に話せんねやろ」

shp「Aさんも一緒に行きます？エミさんが天ぷら奢ってくれるらしいんすよ」

em「奢らんよ！？」

一気に騒がしくなった空間に思わず笑みが溢れる。穏やかとは言い難いが、どこか懐かしさを感じさせるこの空気感がたまらなく居心地がいいのだ。
私は特別会話に加わることもせず、彼らの掛け合いを聞き流しながら書類整理に勤しむことにした。