あの爆弾魔に終止符を。【d！】 (ページ6)

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瓦礫6 ページ6

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グルッペンこと現社長と顔合わせしてからはや数日。目の回るような毎日に辟易としつつ、今までとは違った日々を過ごしていた。

ここ数日で分かったこと言えば、片手で収まるくらいだ。

例えばロボロは前世では情報や司令塔の役割を果たしていたが、今はジムトレーニングをしながらそれぞれのスケジュール管理をしていること。正直あのロボロが部屋から出て運動をしていることに驚きはしたが、冷静になって考えれば前世も自室にダンベルなどが丁寧にしまわれていた気がする。

そしてひとらんらん、仕事上ではあまり関わらないだろうと思っていたが、どうやらそれは勘違いだったようだ。直属の上司はエミさんではあるが、彼が大学の臨時講師などで忙しい際はひとらんに仕事を教えてもらっている。

ひとらん曰く事務仕事は前職で嫌というほど叩き込まれたといつていたが、そのときの目はどこか殺気立っていた。多分社畜極めていたんだと思う、ほんの少し親近感が湧いた。

そして部長とシャオロン。元の職場でこそ同じだったものの、そこまで関係は持っていないだろうと思っていたが違ったようだ。何やらしょうもない事で突っかかったかとおもえば、お互いゲラゲラと笑いながら仕事を進めている。
意外すぎる言動に、ぽかんと口を開けて見ていたのが懐かしいくらいだ。そういえば前世では似たような部隊に所属していたような、気がしなくもない。

そして肝心のこの職場について。これに関しては耳を疑うような発言が多々あったと思う。業務内容こそそつなくこなせていたとはいえ、自身が一体どんな職場で働いているのかという実感は欲しかった。

そう思った私はなんとなく、匂わせる程度にひとらんに聞いてみたのだ。

『そういえば、細かい説明されてなかったんですが…ここってどんな職場なんですか？』
ht「えっ、説明受けてなかったの？ここはシノギの人たちと堅気の人間をつなぐ仲介所みたいな場所だよ」

…なるほど、つまり危ない職場ってことですね？

軽く放心状態の私を他所に、言葉を紡ぐひとらんらん。

ht「そういう道から足を洗いたい人やその逆、あとは世間に公にする事ができない事を揉み消したりするためのワンクッションみたいな。そんな場所だよ」

勿論度の過ぎた事は問答無用で追い払うけどさ。と笑いながら言い切る目の前の男に、思わず大きなため息をこぼしてしまった。

拝啓、職を失ったばかりの私へ

悪いことは言わないから、好奇心を捨てて真っ当に職探しをしてください。